アップル株、700ドルへと上昇の可能性、5G需要がiPhoneのスーパーサイクル喚起─調査
アップルの株価が700ドルへと上昇する可能性があるとウェドブッシュが予想した。5G対応型「iPhone」への買い替え需要を理由に挙げた。
米アップル<AAPL>の目標株価が金融機関のアナリストにより日々更新されている。24日はモルガン・スタンレーが目標株価を520ドルに設定、25日にはカウエンがこれを上回る530ドルを打ち出している。26日はウェドブッシュ・セキュリティーズが強気シナリオとして700ドルの目標を設定した。スマートフォン「iPhone」を次世代通信規格「5G」対応型に買い替える動きを理由に挙げている。
ウェドブッシュの著名アナリスト、ダニエル・アイブス氏はリサーチノートで、消費者がスマートフォン「iPhone」を5G対応型に買い替えるアップルにとって「十年に1度の機会」が到来すると予想した。
アイブス氏は今後1年から1年半の間に世界で使用されている9億5000万台のiPhoneのうちの約3億5000万台が、5G対応型のiPhoneに買い替えられると分析。これを「iPhone12 スーパーサイクル」と名付けた。
買い替えの約20%は中国で発生すると同氏は予想。「アップルの成功のレシピにおいて、中国は依然として重要な素材の1つだ。この2、3カ月間の中国の勢いは相当強く、この傾向が秋まで続き、さらに向こう6カ月から9カ月持続するとみている」と同氏は分析する。
このスーパーサイクルを取り巻く巨大な累積需要を市場の多くが過小評価していると同氏は語り、アップルにとってiPhone12は2014年発売のiPhone6以降の最も重要な製品サイクルとなり、今後の同社の成長ストーリーにおける決定的な章(チャプター)の1つになるとの理由から700ドルの株価は現実的だと述べた。
ウィーチャット禁止による中国事業への影響
トランプ米大統領は今月6日、安全保障上の理由で中国の対話アプリ「微信(ウィーチャット)」を手掛ける騰訊控股(テンセント)と米国人の取引を45日後に禁じる大統領令に署名した。
これについてアイブス氏は「ワシントンの複数の関係者とわれわれの最近の会話から判断すれば、ウィーチャットの禁止は中国市場でのアップルのiPhoneエコシステムにマイナスの影響を及ぼすことはないとみている」と述べた。
基本シナリオにおける目標株価は600ドルとした。これはアナリストの基本予想としては最高の水準。従来は515ドルだった。投資判断は「アウトパフォーム」で据え置いた。
26日の米株市場でアップルは506.09ドルで終了。終値ベースで最高値を付けた。19日に初めて2兆ドルを超えた時価総額は、2兆1600億ドルまで膨らんだ。
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