オンワードが年初来安値、700店舗閉鎖へ コロナなど影響
・前期最終が赤字転落
・前・今期で計約1400店舗を閉鎖
13日の東京株式市場でアパレル大手のオンワードホールディングス<8016>が年初来安値を更新して取引を終えた。2021年2月期に国内外で不採算店舗700店を閉鎖すると明らかにしたことなどが売り材料になった。
終値は前営業日比45円(10.37%)安の389円。これは年初来安値に相当。商いは盛況で出来高が130万株を超えた。
オンワードの保元道宣社長はこの日の決算会見で、4月の店舗での売り上げが12日までで前年に比べて、すでに70%減少したと述べた。新型コロナウイルスの感染拡大で政府が緊急事態宣言を出したことで、同社が出店する百貨店や商業施設が臨時休業・短縮営業をしていることが響いた。
オンワードは20年2月期にも国内外で約700店舗を閉めている。21年2月期の700店舗の閉鎖により、19年10月の構造改革の発表の前に約3000あった店舗数は約4割減ることになる。
一方、電子商取引(EC)は伸びている。今後、従業員をECなどの成長分野に配置転換する方針。
20年2月期末時点で売上高の約62%が百貨店販路だが、今後はECの拡大で百貨店販路は半分以下に縮んでいくとみている。
通期業績予想は未定
暖冬で冬物衣料の販売が落ち込んだことや、希望退職者の退職金や不採算の店舗資産の減損処理に伴う特別損失を計上したことで、20年2月期の連結最終損益は521億円の赤字となった。前の期は49億円の黒字だった。
一方、連結売上高は前期比3.2%増の2482億円。ギフトカタログなどのライフスタイル分野が好調だった。
21年2月期の連結業績予想については、新型コロナの感染拡大が与える影響を見通せないことで未定とした。
オンワードはファッションブランドの「五大陸」や「23区」、「組曲」などを展開する。19年3月にライフスタイル分野の強化を目的にギフトカタログ事業を手掛ける大和を買収している。
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