豪ドル上昇、対円で70円の大台迫る リスク選好強まる
・豪ドル、対米ドルで3月10日以来の高値
・4月の中国PMIは前月比低下
30日の外国為替市場でオーストラリアドルの対米ドル相場が3月10日以来の高値を付けた。世界で経済活動の段階的な再開の動きがみられるなか、リスク選好の動きが強まった。豪ドルの上昇は対円相場に波及。一時70円の手前まで浮上した。一方、午前中に発表となった4月の中国製造業購買担当者景気指数(PMI)は予想を下回り、豪ドルの上値を抑える要因になった。
豪ドルの対米ドル相場は29日の米国時間夕方に0.65米ドル台半ばまで上昇した。日本時間30日午前に4月の中国PMIの発表などを受け、いったん0.65米ドル台前半に軟化したが、午後に入ると0.65米ドル台後半まで上値を伸ばしている。
豪ドルの対円相場は30日朝方に69.95円付近まで上昇し、3月6日以来の高値を付けた。その後は69円台後半でもみあう展開。
30日はオーストラリアや日本などアジア太平洋の各市場で株価が上昇。米ギリアド・サイエンシズ<GILD>の新型コロナウイルス感染症の治療薬候補「レムデシビル」が臨床試験で好結果を出すなど、治療薬の普及に伴い経済活動が近い将来再開するとの期待が高まった。
モリソン豪首相は29日、ロックダウン(都市封鎖)やソーシャルディスタンス(社会的距離)の規制緩和に関して、遠くない将来に実施すると述べている。
投資家のリスク選好の動きが強まるなか、この日は原油や金などのコモディティも上昇。一方、米ドルは売り圧力を受けている。
中国PMI
中国国家統計局と中国物流購入連合会(CFLP)が30日発表した4月の製造業PMIは前月比1.2ポイント低下の50.8。
景況感の境目の50を上回ったものの、2カ月ぶりに低下した。市場予想の51も下回った。
これに対し、財新と英IHSマークイットが同日発表した4月の中国製造業PMIは前月比0.7ポイント低下の49.4となり、50を2カ月ぶりに下回った。市場予想は50.3だった。
本レポートはお客様への情報提供を目的としてのみ作成されたもので、当社の提供する金融商品・サービスその他の取引の勧誘を目的とした ものではありません。本レポートに掲載された内容は当社の見解や予測を示すものでは無く、当社はその正確性、安全性を保証するものではありません。また、掲載された価格、 数値、予測等の内容は予告なしに変更されることがあります。投資商品の選択、その他投資判断の最終決定は、お客様ご自身の判断でなさるようお願いいたしま す。本レポートの記載内容を原因とするお客様の直接あるいは間接的損失および損害については、当社は一切の責任を負うものではありません。 無断で複製、配布等の著作権法上の禁止行為に当たるご使用はご遠慮ください。
IG証券のFXトレード
- 英国No.1 FXプロバイダー*
- 約100種類の通貨ペアをご用意
* 英国内でのCFDまたはレバレッジ・デリバティブ取引(英国でのみ提供)での取引実績において、FX各社をメイン口座、セカンダリー口座として使用している顧客の割合でIGがトップ(Investment Trends UKレバレッジ取引レポート 2022年6月)
リアルタイムレート
- FX
- 株式CFD
- 株価指数CFD
※上記レートは参考レートであり、取引が保証されるものではありません。株式のレートは少なくとも15分遅れとなっております。