豪ドル・円、70円台半ば付近 利下げの影響限定的
・豪政策金利、過去最低の0.50%に
・総裁「金融政策を一段と緩和する用意ある」
3日午後の外国為替市場でオーストラリアドルは対円で70円台半ばを中心とする狭いレンジに収束している。オーストラリア準備銀行(RBA、中央銀行)がこの日、大方の予想に反して政策金利を引き下げたが、相場への影響は限定的だった。
豪ドルは前日早朝のアジア市場で69.33円まで下げ、2009年4月以来の安値を付けたが、その後はアジア各国の株式市場が落ち着きをみせるなかで買い戻された。
この日は前日の欧州市場で形成した70円台前半から71円台前半のレンジでもみ合う動き。日本時間午後零時半に豪中銀が利下げを発表したが、レンジを突き抜けることはなかった。
また、豪ドルは対米ドルで0.65米ドル台前半から後半で小動きとなった。
主要7カ国(G7)の財務相・中銀総裁が日本時間夜に緊急の電話会議を開き、新型コロナウイルスへの対策を議論する。米欧中銀が利下げを含む協調的な金融緩和に踏み切る検討に入ったと伝えられるなか、豪中銀が先進国の中銀では一足先に利下げに踏み切る格好となった。
量的緩和策導入か
豪中銀はこの日の理事会で、政策金利のオフィシャルキャッシュレートを0.25%引き下げて過去最低の0.50%とすることを決めたと発表した。新型コロナウイルスの感染拡大に対応するための措置という。
ロウ総裁は声明で「情勢を引き続き注意深く見守り、コロナウイルスが景気に与える影響を見極める」とし、「豪経済を支援するため、金融政策を一段と緩和する用意がある」とした。
地元紙は中銀が6月までに政策金利を過去最低の0.25%に引き下げ、その後、量的緩和策を導入すると予想している。
モリソン首相はこれより前、国内の銀行に対し、政策金利の引き下げがあれば、同じ水準だけ貸出金利を引き下げるよう訴えており、3日はまずウエストパック銀行が住宅ローンの変動金利を0.25%引き下げた。コモンウェルス銀行とナショナル・オーストラリア銀行(NAB)もこれに追随した。
本レポートはお客様への情報提供を目的としてのみ作成されたもので、当社の提供する金融商品・サービスその他の取引の勧誘を目的とした ものではありません。本レポートに掲載された内容は当社の見解や予測を示すものでは無く、当社はその正確性、安全性を保証するものではありません。また、掲載された価格、 数値、予測等の内容は予告なしに変更されることがあります。投資商品の選択、その他投資判断の最終決定は、お客様ご自身の判断でなさるようお願いいたしま す。本レポートの記載内容を原因とするお客様の直接あるいは間接的損失および損害については、当社は一切の責任を負うものではありません。 無断で複製、配布等の著作権法上の禁止行為に当たるご使用はご遠慮ください。
IG証券のFXトレード
- 英国No.1 FXプロバイダー*
- 約100種類の通貨ペアをご用意
* 英国内でのCFDまたはレバレッジ・デリバティブ取引(英国でのみ提供)での取引実績において、FX各社をメイン口座、セカンダリー口座として使用している顧客の割合でIGがトップ(Investment Trends UKレバレッジ取引レポート 2022年6月)
リアルタイムレート
- FX
- 株式CFD
- 株価指数CFD
※上記レートは参考レートであり、取引が保証されるものではありません。株式のレートは少なくとも15分遅れとなっております。