豪ドルが一時71円手前 リスクオンで2カ月半ぶり高値
・商品相場高が豪ドル支援
・対米ドルでも2カ月ぶり高値
20日の外国為替市場でオーストラリアドルが対円で上昇。リスク志向が高まるなか、日本時間未明に2カ月半ぶりの高値となる71円手前まで買われた。早朝にかけていったんこの水準を下放れたが、午前の取引で夜間の高値をうかがっている。
18日の新型コロナウイルスのワクチン開発進展の報道などを受け、世界経済の回復への期待が膨らみ、市場はリスクオンの様相。商品相場が上昇し、リスク資産とされる豪ドルもニューヨークでの取引で一時、3月5日以来の高値となる70.96円まで上昇した。
しかし、米株式相場が取引終了にかけ下げ幅を広げると、安全通貨とされる円の買いが促される展開に。豪ドルは日本時間早朝、70円台前半まで下落した。
午前の取引では日経平均株価の上昇で円が売られるなか、豪ドルは70円台後半に再び浮上。原油や銅などの商品相場が堅調を維持していることも豪ドルの支えになっている。
豪ドルの対米ドル相場は、未明に0.65米ドル台後半まで上昇。3月10日以来の高値を付けた。早朝にかけて0.65米ドル台前半まで下げたが、午前の取引で0.65米ドル台半ば付近まで戻している。
原油相場は需給の改善を背景に買われている。ニューヨーク・マーカンタイル取引所(NYMEX)に上場するWTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)先物で期近6月限は最終取引となる19日、4日続伸して引けた。
ニューヨーク商品取引所(COMEX)の銅先物の期近5月限も続伸した。一時約2カ月ぶりの高値を付けている。
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