豪ドル、71円台後半に上昇後下落 香港巡る米中対立を懸念
・対米ドルで一時3月上旬以来の高値
・4月の中国工業企業利益、マイナスが縮小
27日の外国為替市場でオーストラリアドルが主要通貨に対して早朝に付けた高値から水準を切り下げた。対円で一時、71円台後半まで買われ、2月末以来約3カ月ぶりの高値を付けていた。香港を巡る米中の対立を受け、前日までのリスク選好ムードが後退したことが背景にある。一方、中国の設備投資の回復を示唆する経済指標が豪ドルの下値を支えている。
前日は市場がリスクオンになるなか、豪ドルが対円など主要通貨に対して上昇。アジアの取引時間帯に勢いづいた買いがニューヨークの時間帯まで継続し、日本時間早朝に71円台後半の2月29日以来の高値を付けた。
その後は、米中関係の緊迫化に焦点が移るなか、豪ドルは上値を削る展開。アジアの時間帯は71円台前半から半ばでの推移となっている。
豪ドルの対米ドル相場はニューヨークの取引時間帯に0.66米ドル台後半まで上昇。3月9日以来の高値を付けた。その後は0.66米ドル台前半から半ばで取引されている。
トランプ米大統領は26日、中国政府が制定をめざす反体制活動を禁じた「香港国家安全法」について、米政府は何らかの対応を週内に発表すると記者団に語った。大統領は、制裁が含まれるかとの質問に対し「とても強力な内容になるだろう」と答えた。
オブライエン米大統領補佐官はこれに先立ち、中国が香港に国家安全法制を導入すれば、米国は中国と香港に制裁を科す可能性があると述べている。
一方、中国外務省は25日、香港国家安全法を巡り米国が圧力をかければ対抗措置を講じる方針を明らかにしている。
北京で現在開催されている全国人民代表大会(全人代)は、28日午後に香港国家安全法の制定方針を採択する。同法は香港立法会(議会)の手続きを経ずに今夏にも施行される可能性がある。
中国国家統計局が27日午前発表した4月の工業企業の利益は、前年同月比4.3%減少した。34.9%減となった3月からマイナスが大幅に小さくなった。
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