豪ドルが急落、一時71円台前半 リスクオフの流れ強まる
・米ドルと豪ドル、対円で7カ月ぶり安値
・日経平均、一時400円超安
5日午前の外国為替市場でオーストラリアドルが対円で一時71円台前半まで下落した。米中貿易摩擦による世界景気への打撃が懸念され、投資家がリスク回避姿勢を強めるなか、東京市場では株式相場が急落し、安全資産とされる円が大きく買われた。
米ドルは対円で日本時間午前10時過ぎに下げ足を速め始め、105.80円まで下落。1月3日以来7カ月ぶりの安値を付けた。
資源国通貨である豪ドルも対円で売られた。朝方の72円台前半から速いテンポで71円台前半まで下落し、米ドル同様に7カ月ぶりの安値を付けた。
豪ドルは対米ドルでは0.68米ドルちょうど付近から0.6750米ドル付近まで軟化している。
株安に金高
5日の東京株式市場で日経平均株価は続落。午前の下げ幅は一時400円超となった。
米欧市場では2日、主要株価指数が軒並み下落し、市場がリスクオフに大きく傾いた。ダウ平均は一時300ドル超値下がりする場面があった。
一方、2日のニューヨーク商品取引所(COMEX)の金先物相場は3日ぶりに大幅反発。安全資産である金に買いが集まり、取引の中心である期近12月限は時間外取引で一時1461.9ドルと2013年5月以来、6年3カ月ぶりの高値を付けている。
中国非製造業PMI
中国メディアの財新が5日発表した中国の7月の非製造業購買担当者景気指数(PMI)は51.6となり、市場予想52.0を下回った。6月は52.0だった。
5カ月ぶり低水準となったが、拡大・縮小の分岐点となる50を引き続き上回った。相場への影響は限定的だった。
AUD/JPY 5分足チャート (出所: IG証券)
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