豪ドルが切り返す、72円台に下落後
・午後は73円台後半での取引
・対米ドルでは0.68台後半まで回復
12日午後の外国為替市場でオーストラリアドルが対円で午前に付けた72円台半ばの安値から水準を切り上げている。午前の終わりに国内株が下げ幅を縮め、円を買う動きが後退。豪ドルが地合いを引き締めた。
豪ドルの対円相場は11日のアジアでの取引を74円付近で終えた後、欧米株の急落を受けて一貫して下げる展開。12日の日本時間午前10時頃に72円台半ばまで売られ、ようやく下げ止まった。
その後は米株価指数先物の反発や日経平均株価の下げ幅縮小などでリスクオフ・ムードが後退。豪ドルはここで切り返すと、午後に73円台後半を回復した。
豪ドルの対米ドル相場は午前に0.68米ドルの節目付近まで下落し、今月2日以来の安値を付けた。その後は0.68米ドル台後半まで水準を切り上げている。
豪ドルは11日早朝、2019年7月以来の高値となる0.70米ドル台後半まで上昇していた。3月以降の世界的な株価の回復で市場がリスクオンに傾くなか、資源国通貨である豪ドルに買いが向かったことが背景。
対円では8日に19年5月以来の高値となる76円台後半を付けている。
株式相場
12日の東京株式市場では、海外株式市場での大幅安や新型コロナウイルス「第2波」への警戒で売り注文が広がり、日経平均株価が大きく下げて始まった。一時、節目の2万2000円を割り込み、取引時間中として2週間ぶりの安値を付けた。しかし、売り一巡後は、時間外取引での米株価指数先物高などを支えに下げ幅を縮小。2万2000円台を回復して引けた。
ダウEミニ先物6月限は午後、前日比400ポイントを超える水準で取引された。
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