豪ドル底堅い 72円台前半 中銀議事要旨には反応薄
・「低金利が長期間続くと予想することは妥当」
・「追加緩和も検討」
20日の外国為替市場でオーストラリアドルの対円相場が72円台前半で底堅く推移している。オーストラリア準備銀行(RBA、中銀)が公表した8月7日の理事会の議事要旨は緩和姿勢を確認する内容だったが、従来の声明をなぞる内容だったことで相場への影響は限定的だった。
豪ドルの対円相場は材料待ちの局面にあり、前週末16日の午後以降、72円付近での小幅な値動きとなっている。午前9時頃に米ドル・円相場の動きに追随し、一時72円ちょうどの節目を割り込んだが、すぐに72円台に戻している。
また、豪ドルは対米ドルでもこの期間、0.67米ドル台後半の狭いレンジに収束している。
中銀は日本時間午前10時半に発表した議事要旨で「完全雇用に向けた持続的な進展とインフレ目標に向けたより確実な進展を実現するため、低金利が長期に渡って続くと予想することは妥当」とし、「持続的な経済成長を支援とインフレ目標の達成に必要であれば、追加緩和も検討する」と表明。理事会後に発表した声明を繰り返した。
一方、「非伝統的手段を巡る先進国の経験が検討された」と明らかにした。
中銀は6月と7月の理事会で、2会合連続で利下げを実施。6月に政策金利を1.50%から1.25%に、さらに7月に1.25%から過去最低の1.00%に引き下げた。
8月7日の理事会では政策金利を据え置いている。
大手銀行が予想利下げ幅広げる
世界的な景気減速と国内の雇用の不振を背景に、大手銀行が豪政策金利の引き下げ幅予想を広げている。
コモンウェルス銀行のエコノミストらは15日付のリポートで、11月の0.25%利下げと来年2月の0.25%利下げを予想。政策金利は0.5%まで引き下げられるとの見解を示した。従来は1回の利下げを予想し、政策金利が0.75%になるとみていた。
また、シティとHSBCも同様に2回の利下げを予想した。
シティは従来、1回の利下げを予想し、政策金利が0.75%になるとみていた。一方、HSBCは6月と7月の2会合連続での1.00%への引き下げをもって、現行の利下げサイクルは終了するとの見方を示していた。
AUD/JPY 60分足チャート (出所: IG証券)
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