豪ドル・円、72円台半ば付近 米中協議巡る報道で乱高下の後
・午前中、約1円の振れ幅
・日本製紙の豪企業買収、豪ドル支援材料
10日午後の外国為替市場でオーストラリアドルが対円で小幅高となっている。米中の閣僚級貿易協議を巡る観測報道が相次ぎ米ドル・円相場が乱高下するなか、豪ドルもこれにつられて上下に振れる展開となった。
日本時間朝方、香港紙が米中次官級貿易協議では主要な問題で進展がなかったとの関係者の談話を伝え、10日に始まる閣僚級協議では予定より早く中国側の出席者が帰国する可能性があると報じると、米ドルを売って安全資産の円を買う動きが広がり、米ドルの対円相場が107.03円付近まで下落した。
これに伴い、豪ドルの対円相場も下落。72円の節目を割り込み、1週間ぶりの安値となる71.84円付近まで下げた。
その後、米国側が一部の米企業に中国通信会社ファーウェイ(華為技術)への供給を許可する見通しであると伝えられると、一転して米ドル買い・円売りの動きが強まり、米ドルは午前10時半過ぎに107.77円付近へと急伸。
豪ドルもこれに同調して72.80円付近まで上昇し、今月1日以来の高値を付けた。
その後は今晩ワシントンで開く米中閣僚級協議を前に、積極的に持ち高を傾ける動きが乏しくなり、豪ドルは72円台半ばの狭いレンジで小動きとなった。
この日午前中の豪ドル・円の上下の振れ幅は約1円に及び、最近にしては大きな値動きとなった。
日本製紙
日本製紙が10日、豪包装メーカーのオローラ・リミテッドから豪州とニュージーランドの段ボール・包装部門を買収すると発表。外為市場で取引の手掛かりになるもよう。
買収額は約17億豪ドル(約1243億円)。日本製紙は決済方法を現金としており、円から豪ドルへの大規模な為替取引への思惑が浮上した。
買収資金は銀行からのブリッジローンによる調達の後、金融機関からの借り入れや社債発行などによる借り換えを検討している。エクイティファイナンスは予定していない。
2020年1月の手続き完了をめざすという。
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