豪ドルが73円台半ばに浮上、5月の小売売上高が過去最大の伸び
・対米ドルでは0.68台後半に
・5月の小売売上高、前月比16.3％増
19日午後の外国為替市場でオーストラリアドルが米ドルや円など主要通貨に対し、午前の安値から浮上。5月のオーストラリアの小売売上高が過去最大の伸びとなり、豪ドルが買われた。株式相場の上昇で米ドルや円の上値が抑制されたことも豪ドルの支援材料だった。対円では73円台半ばまで買われている。
日本時間午前10時半にオーストラリア統計局が発表した5月の小売売上高（速報値、季節調整済み）は前月比16.3％増。過去最高の伸びとなった。
新型コロナウイルスの感染予防対策として都市封鎖が実施された4月は17.7％減だった。
対照的に、統計局が前日発表した5月の同国失業率は約19年ぶりの高い水準となり、同月の雇用者数も過去2番目に大きな減少を示した。
市場では雇用の悪化に比べ、消費は懸念されたほど低迷していないとの見方が広がった。
豪ドルの対米ドル相場は朝方、0.6840米ドル付近にあるチャート上の支持線を試したが、この水準で持ちこたえた。5月の小売売上高の発表後はじり高で推移し、0.68米ドル台後半に上値を伸ばした。
豪ドルの対円相場は73円台前半でもみ合った後、午後半ばに73円台半ばまで地合いを引き締めている。
ダウEミニ先物9月限は時間外取引で上昇した。日本時間の午後半ばに上げ幅を広げ、豪ドルの上昇を支えた。
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