豪ドル下落、73円台前半 中銀議事要旨「必要なら追加緩和」
・2月理事会で追加利下げを協議
・コロナウイルスは中国経済への重大なリスク
18日の外国為替市場でオーストラリアドルが米ドルや円などの主要通貨に対して下落。オーストラリア準備銀行(RBA、中央銀行)が日本時間午前9時半に公表した2月理事会の議事要旨に、景気を支えるために必要であれば追加的な緩和の用意があるとの文言が含まれていたことで、豪ドルの先安感が強まった。
豪ドルの対米ドル相場は議事要旨の公表後に0.67米ドルの節目を下回り、正午前に0.6680米ドル付近で下げ止まった。これは1週間ぶりの安値に相当する。午後に入ってからもこの安値付近にとどまっている。
豪ドルの対円相場は朝方の73円台後半から73円台前半まで下落。この1週間余りで最も安い水準を付けた。
中銀は4日の今年最初の理事会で、政策金利のオフィシャルキャッシュレートを過去最低の0.75%に据え置いた。
議事要旨によると、理事会メンバーは追加利下げについて協議し、経済成長や雇用を支えるために必要であれば追加的な緩和の用意があるとの姿勢にある。
また、金利が長期間にわたって低水準にとどまるという見方は妥当としている。
一方、追加利下げは完全雇用とインフレ目標の達成を早める可能性があるとした一方、預金者に対するリスクとのバランスが重要と指摘した。
さらに議事要旨によると、理事会は新型コロナウイルスが中国経済に対する重大なリスクとみており、中国との緊密な貿易関係を持つ豪州にも大きなリスクとみている。
森林火災については2019年10~12月期、および20年1~3月期に豪経済にマイナスの影響を及ぼすものの、年末までには回復するとの見方にある。
AUD/JPY 60分足チャート (出所: IG証券)
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