豪ドルが74円台前半、3週間ぶり安値 追加緩和の可能性で
20日の外国為替市場で豪ドルの対円相場が74円台前半まで下げ、約3週間ぶり安値を付けた。豪中銀が公表した6日の理事会の議事要旨で追加緩和の可能性を協議したことが明らかになった。
20日の外国為替市場でオーストラリアドルの対円相場が74円台前半まで下げ、約3週間ぶり安値を付けた。オーストラリア準備銀行(中央銀行、RBA)が公表した今月6日の理事会の議事要旨で追加緩和の可能性を協議したことが明らかになった。
日本時間午前9時半に中銀が議事要旨を発表すると、豪ドルはこれ以降、終始弱含みで推移。午後に74.20円付近まで売られ、9月28日以来約3週間ぶりの安値を付けた。
豪ドルの対米ドル相場も軟調。0.7030米ドル付近まで下落し、9月25日以来の安値を付けた。
議事要旨によると、理事会は雇用と経済全体を支援するための追加の金融緩和について協議した。従前の理事会と同様、政策金利であるオフィシャルキャッシュレートの誘導目標と3年国債利回り目標のゼロに向けての引き下げ、および国債の追加買い入れを議論したという。
また、理事会は海外の金融政策の進展、およびイールドカーブと為替レートを通じた豪州への影響について話し合った。
多くの先進国の中銀がRBAよりも大規模なバランスシートの拡大に踏み切り、これにより各国の国債利回りの低下がもたらされたとメンバーの大半が指摘。その上で、豪ドルの為替レートへの影響を協議したという。
中銀は6日の理事会で、オフィシャルキャッシュレートの誘導目標を過去最低の0.25%に据え置いた。市場では11月3日の次回理事会で政策金利を0.1%に引き下げるとの見方が多い。
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