豪ドルが74円台浮上、6月中国製造業PMIの改善を好感
・対米ドルで0.68後半に上昇
・中国製造業PMI、3カ月ぶり高水準
30日の外国為替市場でオーストラリアドルが円や米ドルなど主要通貨に対して上昇。6月の中国製造業購買担当者景気指数(PMI)が引き続き改善したことを好感し、対円で74円台に浮上した。
豪ドルの対円相場は米国市場での株高や原油高を受けて朝方からしっかりとなり、74円の心理的節目を上試す展開。日本時間午前10時の中国の経済指標発表を受け、この水準を突破した。
豪ドルの対米ドル相場は日本時間の29日深夜に0.68米ドル台前半で下値が堅いことを確認すると、その後は0.68米ドル後半までじり高で推移。中国PMI発表後は上昇に弾みがついた。
中国国家統計局が発表した6月の製造業PMIは50.9と3カ月ぶりの高水準となった。前月の50.6から上昇し、市場予想50.5も上回った。PMIは50が景況改善・悪化の節目。
同時に発表となった6月の非製造業PMIは54.4と2019年11月以来の高水準となった。
ニューヨーク・マーカンタイル取引所(NYMEX)に上場するWTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)原油先物は29日、反発して引けた。期近の8月限の終値は前週末比1.21ドル(3.1%)高の1バレル=39.70ドル。28日発表の中国の経済指標の改善などを好感した買いに押し上げられた。
その後の日本時間30日午前の時間外取引では通常取引終値をわずかに下回る水準で推移している。
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