豪ドル底堅い、75円台前半 人民元高が支援
・人民元、オフショアで3カ月ぶり6元台
・リスクオンで円圧迫
6日午後の外国為替市場でオーストラリアドルが対円で底堅い動きをみせている。人民元高やオーストラリア債券利回りの上昇で下値を支えられている一方、新規材料に乏しく上値は重くなっている。
豪ドルの対円相場は日本時間5日夜、7月26日以来の高値となる75.40円を付けたが、その後はこの水準と75円の節目の間で動意薄く推移している。
豪ドルの対米ドル相場も小動き。10月末から続く、0.69米ドルの節目を挟んだ上下0.025米ドルのレンジの中央付近で推移している。
中国人民銀行(中央銀行)がこの日、人民元の対米ドル基準値を8月8日以来およそ3カ月ぶりのドル安・元高水準となる1米ドル=7.0080元に設定したことが豪ドルを支えている。
米中貿易交渉が前進するとの期待から、人民元はオフショア市場では5日に7元を突破し6元台を付けている。人民元は8月、米中貿易摩擦の激化に伴い、約11年ぶりに7元台へ下落した。豪ドルは人民元の動向と関連性が高い。
また、米中貿易交渉を好感したリスクオンは円の圧迫要因となっている。
豪10年債利回り、3カ月半ぶり高水準
一方、豪10年国債の利回りは一時1.286%まで上昇し、7月24日以来約3カ月半ぶりの高水準を付けた。
目先の利下げ観測の後退が債券利回り上昇の背景にある。市場は現在、次回12月の中銀理事会での利下げを23%の確率で織り込んでいる。
オーストラリア準備銀行(RBA、中央銀行)は5日の理事会で政策金利のオフィシャルキャッシュレートを過去最低の0.75%に据え置いた。
USD/CNH(人民元) 日足チャート (出所: IG証券)
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