豪ドルが78円台前半に軟化 中国の石炭輸入規制が重し
15日の外国為替市場で豪ドルの上値が重い。中国が豪産石炭の輸入を規制しているとの報道で、厳しさを増している豪中関係に注目が集まった。豪ドルの対円相場は78円台前半に軟化した。
15日の外国為替市場でオーストラリアドルが上値重く推移している。中国が豪産石炭の輸入を規制しているとの報道で、厳しさを増している豪中関係に注目が集まった。豪ドルの対円相場は78円台前半に軟化した。
中国共産党機関紙、人民日報系の環球時報が14日伝えたところによると、中国当局は国内電力企業10社に対し、決済上の制限なしに石炭輸入を認めることを決定したが、豪産品だけ除外した。
オーストラリアのバーミンガム貿易・観光・投資相は15日の記者会見で、報道が事実であれば、中国が貿易に関して豪州や世界に示した約束の違反になりうると述べ、中国側に説明を求めた。
10月にはすでに豪産石炭の中国での通関手続きに遅れが発生していた。
豪ドルの対円相場は11日に2019年4月以来の高値となる78.78円付近まで上昇。石炭と同様に主要輸出品である鉄鉱石の価格上昇が豪ドルの支援材料となった。
その後も78円台半ば付近でしっかりとなっていたが、この日は午前から売り圧力が強まり、午後に78.16円付近まで下押された。
豪ドルの対米ドル相場は14日の海外市場で18年6月以来の高値となる0.7578米ドル付近まで上昇。しかし、対円相場と同様にこの日は下値模索となり、午後に0.75米ドルの節目付近まで売られた。
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