豪ドル軟化、中国7月鉱工業生産17年ぶりの低い伸び
・小売売上高も予想下回る
・豪ドル、対中関税一部延期発表後の高値から下げる
14日午前の外国為替市場でオーストラリアドルが主要通貨に対し、朝方の高値から軟化している。中国が発表した7月の鉱工業生産が17年ぶりの低い伸びとなるなか、中国経済と関連性の高い豪ドルが売られた。
日本時間13日夜、米通商代表部(USTR)が中国に対する制裁関税第4弾に関して携帯電話など一部品目への発動を12月まで遅らせることを発表すると、豪ドルは対円で急伸。それまでの71円ちょうど付近から72円台後半まで一気に水準を切り上げた。
その後、72円台前半から半ばにかけてのレベルで同意薄く推移していたが、午前11時に弱い内容の7月の中国経済指標が発表されると一時、72.10円を下回る水準まで下押された。
豪ドルの対米ドル相場も、対中関税発動の一部延期を受け、0.67米ドル台半ばから0.68米ドル台前半まで上昇した。
その後、0.68米ドルちょうど付近で一進一退となっていたが、午前の中国経済指標の発表後に0.6780米ドルを一時割り込んだ。
中国の景気減速続く
中国国家統計局が発表した7月の鉱工業生産は前年比4.8%増と、6月の6.3%増から減速。米中貿易摩擦が深刻化するなか、2002年2月以降では最も低い伸びとなった。
また、市場予想の5.8%増も下回った。
また、同時に発表された7月の小売売上高は前年比7.6%増となり、6月の9.8%増を下回った。予想の8.6%増にも達しなかった。
AUD/JPY 5分足チャート (出所: IG証券)
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