アマゾン7~9月期決算、予想上回る業績か 株価さらに上昇も━調査
アマゾンが29日に7~9月期決算を発表する。JPモルガンは26日、アマゾンの業績は7~9月期と10~12月期のいずれについても市場予想を上回る可能性があるとし、また株価はさらに上昇する余地があるとの見方を示した。
米ネット通販最大手アマゾン・ドット・コム<AMZN>が29日の取引終了後に2020年7~9月期決算を発表する。JPモルガンは26日、アマゾンの業績は7~9月期と10~12月期のいずれについても市場予想を上回る可能性があるとし、また株価はさらに上昇する余地があるとの見方を示した。
JPモルガンのアナリストは26日付のリポートで、米商務省が発表した9月の小売売上高におけるネット通販など非店舗販売の伸びは、コロナ禍で伸びた4~6月期から勢いを失っていないと指摘した。
また、コロナ禍により7月から10月13、14日に時期をずらして開催された恒例セール「プライムデー」についても触れ、同イベントが売上高を推定75億ドル押し上げると予想。今年のオンラインの年末商戦の売上高が過去最大になるとの見方を示した。
JPモルガンは、アマゾンの売上高と利益が7~9月期と10~12月期のいずれも市場予想を上回る可能性があると指摘。特に10~12月期についてはプライムデーの貢献を市場は過小評価しているとし、売上高は1143億ドルになるとの独自の予想を示した。
7~9月期の市場予想の平均は売上高が925億ドルで、1株あたり利益が7.25ドル。10~12月期はそれぞれ1114億ドルと8.87ドル。
アマゾン株の見通し
JPモルガンはアマゾン株について、年初来上昇率は70%を超えているが、さらに上昇する余地があるとし、目標株価を4050ドルで据え置いた。投資判断は「オーバーウェート(買い)」を継続した。
ウェドブッシュ証券も26日、アマゾンの投資判断を「買い」で据え置いている。目標株価は3700ドル。
26日の米株式市場でアマゾンは前週末比4.83ドル(0.15%)高の3209.23ドルで引けた。株価は9月2日に過去最高値の3552.25ドルを付けている。
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