テスラの納車台数、7~9月期は過去最多か 目標株価500ドルをドイツ銀は継続
テスラが今週発表する7~9月期の納車台数は、四半期として過去最多になりそうだ。発表を前にドイツ銀行はテスラの「買い」の投資判断と500ドルの目標株価を再確認した。
米電気自動車(EV)メーカー、テスラ<TSLA>が今週発表する予定の2020年7~9月期の納車台数は、四半期として過去最多になりそうだ。発表を前にドイツ銀行はテスラの「買い」の投資判断と500ドルの目標株価を再確認した。
ファクトセットが9月30日にまとめたアナリストの納車台数予想の平均は14万台。内訳は小型セダン「モデル3」が10万7500台、高級セダン「モデルS」が8000台、高級SUV(多目的スポーツ車)「モデルX」が7300台など。
4~6月期の納車台数は9万700台にとどまった。米カリフォルニア州にあるEV工場が新型コロナウイルスの感染拡大の影響で操業を一時停止したことが背景にある。
これまでの四半期ベースでの最多の納車台数は19年10~12月期の11万2000台。
金融情報サイトのマーケットウォッチによると、RBCキャピタルはリサーチノートで7~9月期の納車台数を約14万4600台と予想。モデル3の台数は中国製モデル3により押し上げられるとの見方を示した。
RBCは7~9月期の納車台数は市場予想を上回る可能性があるとし、またテスラが20年の年間目標である50万台を達成するには10~12月期に17万6000台の納車が必要になるだろうと予想した。
一方、ドイツ銀は30日、米国でのモデル3の販売、および世界でのモデルSとモデルXの販売が若干弱いことを理由に、納車台数見通しを14万台から13万台に引き下げた。それでも過去最多の水準だ。また、年間の納車台数を約48万台と予想した。
ただし、ドイツ銀はテスラの投資判断を「買い」で継続。さらに、納車台数を理由に株価が下げることあれば押し目買いを入れたいと述べた。
ドイツ銀は22日開催の電池事業の説明会「バッテリーデー」でテスラのテクノロジー面での強さが示されたとし、23日にテスラの目標価格を400ドルから500ドルに引き上げた。同時に投資判断も「ホールド」から「買い」へと修正していた。
テスラの株価
テスラは株式分割後最初の取引となった8月31日に498.32ドルの終値ベースでの最高値を付けている。
30日の米国株市場でテスラは前日比9.94ドル(2.37%)高の429.01ドルで終えた。
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