テスラ株に上昇継続見通し 7~9月期納車台数は過去最多
テスラが2日発表した7~9月期の納車台数は四半期として過去最多となった。市場ではテスラ株が上値追いを継続するとの見方がある。
米電気自動車(EV)メーカー、テスラ<TSLA>が2日発表した2020年7~9月期の納車台数は、前年同期比44%増の13万9300台。四半期として過去最多となった。週末の米国株市場でテスラ株は下落したが、さらなる上値追いを期待する声がある。
7~9月期の車種別の内訳は小型車「モデル3」と小型多目的スポーツ車(SUV)「モデルY」が56%増の計12万4100台。高級セダン「モデルS」がと高級SUV「モデルX」は13%減の計1万5200台。
7~9月の販売台数は市場予想平均の14万台をわずかに下回ったが、新型コロナウイルス感染拡大の影響で米カリフォルニア州の工場が操業を一時停止した4~6月期の9万700台から回復した。
これまでの四半期ベースでの最多の納車台数は19年10~12月期の11万2000台だった。
一方、テスラは20年の納車台数目標である50万台の達成を引き続き見込むかどうかは明らかにしなかった。
テスラ株の見通し
2日の米国株市場でテスラは下落し、前日比7.38%安の415.09ドルで引けた。
ウェドブッシュ・セキュリティーズの著名アナリストであるダン・アイブス氏はこれについて、無条件反射に過ぎないとリポートで指摘。株価は今回の材料を織り込み、向こう数週間上昇するとみているという。
同氏は7~9月期は中国が原動力の1つになったと指摘した。また、納車台数が過去最多となったことで、7~9月期の利益は市場予想を上回る可能性があると予想。収益性の軌道は上向きだと述べた。
ウェドブッシュは9月にテスラの目標株価を380ドルから475ドルに引き上げている。投資判断は「中立」を継続。
足元の株価は昨年末終値の5倍近い水準にある。
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