豪ドルに売り、7月住宅着工許可件数が予想割れ
・豪ドル、朝方はリスクオンで堅調
・豪住宅着工許可件数、減少続く
30日午後の外国為替市場でオーストラリアドルの対円相場が朝方の高値から水準を下げている。7月の豪住宅着工許可件数が予想を大きく下回ったことが背景にある。
豪ドルの対円相場は朝方、71円台後半で推移。トランプ米大統領が29日、米ラジオ番組で中国との貿易協議を「違うレベルで始める」と話したと伝わり、リスクオン・ムードが広がるなか、リスク資産とされる豪ドルも支えられた。
しかし、東京市場で豪ドル売り・米ドル買いが優勢となると、豪ドルは対円でも軟調となった。午前10時半に7月の豪住宅建設許可件数が発表されると71円台前半まで売られた。
その後は米国市場の3連休などを控え、積極的な取引は手控えられた。
豪ドルの対米ドル相場は朝方、0.6730米ドル台で推移していたが、アジア市場で豪10年債・米10年債利回りスプレッドがマイナス幅を広げるなか、上値を切り下げた。10時半の豪経済統計の発表後には一時0.6710米ドルを割り込む場面があった。
7月の豪住宅着工許可件数は前月比9.7%減。市場予想は前月比変わらずだった。6月は1.2%減だった。
また前年同月比では28.5%減少。市場は22.2%減を予想していた。6月は25.6%減だった。
利下げ観測
オーストラリア準備銀行(中央銀行、RBA)はこの日発表した2019/20年度(19年7月~20年6月)業務計画で、高水準な家計債務が経済のショック耐性を弱め、将来の金利政策決定を複雑にする可能性があるとの見解を示した。
さらに、最近の住宅市況の悪化や所得の伸びの鈍化が家計の財務や消費者支出を圧迫しており、中銀による2回の利下げの主な要因になったとした。
中銀は6月と7月の理事会で、2会合連続で利下げを実施。6月に政策金利を1.5%から1.25%に、さらに7月に1.25%から過去最低の1.0%に引き下げた。
9月3日の次回理事会では金利を据え置く公算が高いものの、10月に再び0.25%の利下げを行うとみる向きが多い。
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