豪ドルが朝安後に上昇 7月豪新規雇用者数が予想上回る
・7月失業率は変わらず
・対円で71.90円付近まで上昇
15日午前の外国為替市場でオーストラリアドルが主要通貨に対し、朝方の安値から上昇した。この日発表された7月の同国雇用統計で新規雇用者数が予想を大きく上回ったことが豪ドルの買い材料になった。
14日のアジア時間の取引で72円台を付けていた豪ドルの対円相場は、15日未明に71円台前半に下落。米株式相場の急落で市場のムードが急速にリスクオフに傾き、円が買われた。
豪ドルはその後は緩やかに値を戻す展開となるが、午前10時半に雇用統計が発表されると71.90円付近まで急速に上昇した。
豪ドルの対米ドル相場は前夜に0.6740米ドル付近まで下げた後、動意の薄い値動きとなるが、雇用統計発表後に0.6780米ドル台まで浮上した。
雇用統計
豪連邦統計局が発表した7月の新規雇用者数は前月比4万1100人増加した。市場は1万4000人の増加を予想していた。6月の新規雇用者数は500人の増加にとどまっていた。
7月のフルタイムの就業者数は3万4500人増加した。 6月のフルタイムの就業者数は2万1100人の増加だった。
7月の失業率は5.2％で市場予想と同水準だった。6月の失業率も5.2％。
下がらない失業率は、求職者が労働市場に供給され続けていることを意味する。政策当局は失業率を4.5％に引き下げる必要があるとの認識を示しているが、2月に4.9％に低下した後は5％を上回る水準が続いている。
AUD/JPY 5分足チャート (出所: IG証券)
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