原油が下落、利益確定の動き 報復攻撃で一時8カ月ぶり高値
・NY原油、時間外で一時65ドル台
・トランプ氏、「万事良好だ」と投稿
原油先物相場が午前に付けた高値から下落している。イランによる米国への報復攻撃後、ザリフ外相が「われわれは事態の深刻化も戦争も求めていない」と述べたと伝わり、利益を確定する動きが広がったもよう。
これに先立つ日本時間朝、イランがイラクに駐留する米軍の拠点を狙って弾道ミサイルを発射したことを受け、中東産原油の供給障害に対する懸念が原油市場に広がった。
ニューヨーク・マーカンタイル取引所(NYMEX)に上場するWTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)で期近の2020年2月限は時間外取引で一時、約8カ月ぶりの高値となる1バレル=65.65ドルまで上昇した。
その後、前述のイラン外相の発言や、「万事良好だ」とのトランプ米大統領のSNS(交流サイト)への投稿で、買い一辺倒だった市場は落ち着きを取り戻した。米軍側に犠牲者は確認されていないと米メディアが報じたことも相場のさらなる高騰の抑制につながった。
日本時間午後1時57分現在、2月限は通常取引終値を0.81ドル上回る63.51ドルで推移している。
東京商品取引所でも原油先物が一時、約7カ月ぶり高値となる1キロリットル=4万5000円台を付ける場面があった。
米大統領、声明発表へ
イランは革命防衛隊司令官殺害への報復だとする今回の攻撃で、アサド空軍基地とアルビルの基地に向けて計15発の弾道ミサイルを発射したもよう。このうち一部は外れたという。
トランプ氏のSNS投稿によると、米東部時間8日朝(日本時間同日夜)に同氏は声明を発表する予定。
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