大統領選巡る不確実性のヘッジに円買い推奨、95円まで上昇も─ゴールドマン
ゴールドマン・サックスは、米大統領選を巡る不確実性のヘッジには安全資産である円が最適との見方を示す。ゴールドマンによれば、円の適正水準は1ドル＝約95円。
ゴールドマン・サックスは、米大統領選挙を巡る不確実性のヘッジには安全資産である日本円が最適との見方を示す。ゴールドマンによれば、円の適正水準は1ドル＝約95円。
市場では今週、「トリプルブルー」（大統領、上下院とも民主党）の可能性を見越して大型の財政出動への期待が強まった。
その一方、投資家の一部は予想と異なる結果や明確な勝者を巡る論争の可能性を懸念している。これらはボラティリティの上昇につながる。
ゴールドマンの為替・金利ストラテジストは米CNBCの番組で、より不確実な選挙結果や集計の遅延のヘッジに日本円を引き続き推奨すると語った。
円は足元では過小評価された状態にあるとした上で、世界的な低金利の継続と投資家のドル離れにより、円には上昇の余地があるとした。
95円にはすぐには到達しないかもしれないが、選挙を巡る不確実性や都市封鎖（ロックダウン）などで世界経済が秩序を失くした現在において、円は投資家のポートフォリオの一角を占めるに値するとみるとストラテジストは述べた。
一方、トリプルブルーが実現した場合は向こう1年間の大型財政政策の実施の可能性でリスク通貨が上昇するとし、その場合はカナダドルやオーストラリアドルがより好ましい選択肢になるとの見方を示した。
日本時間午後3時22分現在、円は1ドル＝104.93円で推移している。
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