メキシコペソが対ドルで3月以来の高値 対円でもしっかり
外国為替市場でメキシコペソが上昇。対ドルと対円でそれぞれ3月初め以来9カ月ぶりの高値を付けている。OPECによる協調減産の規模縮小を好感した買いが入った。
外国為替市場でメキシコペソが上昇。対ドルと対円でそれぞれ3月初め以来9カ月ぶりの高値を付けている。石油輸出機構（OPEC）による協調減産の規模縮小を好感した買いが入った。メキシコ中央銀行の政策金利据え置きの決定もペソ買いの一因となっている。
ペソは対ドルで日本時間3日夜に20ペソの心理的節目を突破。5日未明に19ペソ台後半まで上昇し、3月初め以来の高値を付けた。週明けもこの高値付近にとどまっている。
OPECとロシアなど非加盟の主要産油国で構成するOPECプラスは3日、2021年1月から協調減産の規模を日量50万バレル縮小することで合意した。現行の日量770万バレルの減産規模を、1月以降は720万バレルにする。減産規模の縮小は石油輸出国のメキシコにとっては好材料となる。
4日のニューヨーク原油先物市場ではWTI（ウエスト・テキサス・インターミディエート）で期近の21年1月限が前日比0.62ドル（1.4％）高の1バレル＝46.26ドルで終えている。
また、メキシコ銀行（中銀）が先月、金融政策決定会合で政策金利を4.25％で据え置くことを決めたこともペソを支持している。中銀は9月の会合まで11会合連続で利下げを実施し、19年8月からの累計利下げ幅は4％に達していた。
さらには米国とメキシコの関係が米政権交代でより穏当なものになるとの見方もペソを支えている。
ペソの対円相場も上昇。対ドルでの上昇を映し、5日未明に9カ月ぶりの高値となる5.27円付近まで上昇した。
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