アキレスがストップ高、大幸薬品は高値更新後に下落 新型肺炎銘柄
・アキレスの抗ウイルス性製品をテレビが紹介
・中京医薬品も一時ストップ高
18日の東京株式市場でアキレス<5142>がストップ高。同社が手掛ける抗ウイルス性フィルムをテレビ番組が紹介したことがきっかけとなり、新型肺炎関連の出遅れ銘柄として市場の関心を集めた。一方、感染管理製品を販売する大幸薬品<4574>は一時、上場来高値を更新したが、その後利益確定とみられる売りに押された。
アキレスは前日比400円（23.1％）高の2130円。テレビ番組が17日、同社の抗ウイルス性フィルム「アキレスウイルセーフ」を取りあげた。
アキレスのウェブサイトによると、この製品は軟質フィルムで、付着した一般的なウイルス・細菌を99.99％以上低滅して活動を抑制する。ドアノブなどへの使用が想定されるという。
フィルムシートを製造するアキレスは除染用や感染症対策用などの医療用エアーテントも手掛ける。同社はシューズメーカーとしても知られている。
大幸薬品は反落した。終値は330円（5.49％）安の5680円。序盤に一時、8.16％高の6500円まで買われ、株式分割後の上場来高値を更新した。
胃腸薬「正露丸」で知られる大幸薬品は、感染管理製品「クレベリン」シリーズを手掛けている。アキレスと同様に新型肺炎関連の出遅れ株として注目されている。
中京医薬品
新型肺炎関連では先行銘柄であるジャスダック上場の中京医薬品<4558>は3営業日の続伸。序盤にストップ高となる場面があった。出来高は東証全市場で14位、ジャスダックでトップだった。
中京医薬品は配置医薬品の大手で除菌関連製品を手掛ける。
2部上場の川本産業<3604>は出来高を伴い反落した。終値は12円（0.43％）安の2772円。同社はマスクなどの材料を生産する。
国内で確認された新型コロナウイルスの感染者は17日午前9時半時点で合計520人となった。このうち454人はクルーズ船の乗員・乗客。
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