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アンジェスが大幅反発、コロナワクチン開発にAGCが参画

・アンジェスの出来高、マザーズ2位
・AGC子会社、製造でタカラバイオに協力

Source: Bloomberg

21日の株式市場でマザーズ上場の創薬ベンチャー、アンジェス<4563>が大幅反発。同社と大阪大学が進める新型コロナウイルス感染を予防するワクチン開発プロジェクトへのAGC<5201>の参画が伝わり、後場に急伸した。

アンジェスの終値は前日比193円(12.33%)高の1758円。引け際に13.67%高の1780円まで買われた。アンジェスは8日に2455円まで買われて年初来高値を更新した後、1200円まで下げており、1780円はそれ以降の最も高い水準となる。

出来高は3770万株超で、東証全市場で10位。マザーズでは2位。

日本経済新聞はこの日午後、AGCがアンジェスのコロナワクチン製造に協力すると報じた。AGCの米子会社でCDMO(製造受託、製造方法の開発を受託・代行)事業に従事するAGCバイオロジクスが、同プロジェクトで製造を主に担うタカラバイオ<4974>から、原料の製造を受託するという。

アンジェスもリリースを発表し、AGCバイオロジクスとサイティバ(旧GEヘルスケア ライフサイエンス)の計画への参画を明らかにした。製造の強化を目的に、製造を担当とするタカラバイオに両社は協力するという。

アンジェスは年間20万人分のワクチン開発の準備を進めており、7月の臨床試験開始を目標としている。

ワクチン開発はアンジェスと阪大(臨床遺伝子治療学・健康発達医学)が保有するプラスミドDNA製品の開発実績に基づいて行われている。アンジェスは阪大発の企業。

取引終了時のアンジェスの時価総額は1974億円超。マザーズで4位の規模に相当する。昨日は6位だった。

AGC

AGCは5日続伸。91円(3.09%)高の3040円で引けた。3000円台を回復するのは3月6日以来2カ月半ぶり。

AGCは14日、AGCバイオロジクスが米社から原薬製造を受託している新型コロナ向け治療薬候補が、臨床試験実施の承認を受けたと発表。株式市場で材料視された。

AGCは2016年にドイツのバイオミーバ、17年に米CMCバイオロジクスを買収。これらを18年に統合し、AGCバイオロジクスを設立した。本社は米シアトル。

タカラバイオは21円(0.79%)高の2663円で取引を終えた。


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