アンジェスが急落、利益確定売りで 年初来高値更新の後
・アンジェス出来高、全市場2位
・ソレイジアなど他のバイオ株も安い
8日の株式市場でマザーズ上場の創薬ベンチャー、アンジェス<4563>が12営業日ぶりに反落。ストップ安水準で取引を終えた。信用取引の買い残増加で過熱感が高まるなか、個人投資家が利益を確定させたもよう。前場で年初来高値を更新する場面があった。アンジェスが進める新型コロナウイルス感染症向けワクチンの開発計画に参画しているヒューマン・メタボローム・テクノロジーズ(HMT)<6090>もストップ安で引けた。
アンジェスの終値は前日比500円(24.72%)安の1523円。この日は買いが先行。2455円まで買われて年初来高値を更新した。株式分割を考慮すると2008年1月以来の高値となる。しかし、その後は一転して売り優勢に。商いを伴いながら下げ、後場でストップ安を付けた。
7日時点の信用取引残高は売り残高が75万3600株であるのに対し、買い残高は1660万5300株だった。
この日の出来高は9100万株を突破し、東証全市場のランキングでみずほフィナンシャルグループに次ぐ2位。3位以下を大きく引き離している。
取引終了時のアンジェスの時価総額は約1710億円に減少。前日は約2229億円だった。アンジェスの時価総額は1日にフリーを抜いてマザーズ2位に浮上したが、この日再び3位に沈んだ。トップはメルカリで4581億円。
マザーズ上場のHMTは激しい動きとなった。終値は400円(24.51%)安の1232円。前場で400円(同)高の2032円のストップ高を付けていた。
アンジェスと大阪大学(臨床遺伝子治療学・健康発達医学)が共同開発するワクチン開発で、HMTはワクチン接種後の代謝変動解析を担当する。
アンジェスとHMTは東証全市場の値下がり率ランキングでそれぞれ1位と2位になった。
バイオ銘柄下げる
東証マザーズ株価指数は2.01%安。バイオ銘柄の下げが目立つ。
ソレイジア・ファーマ<4597>は3.91%安、オンコセラピー・サイエンス<4564>は13.54%安で引けた。
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