アシックス株が大幅高、ナイキの厚底シューズ禁止との報道
・株価一時7.8%高
・箱根駅伝では8割超が厚底着用
16日前場の東京株式市場でアシックス<7936>が大幅高となっている。米ナイキの厚底シューズ「ヴェイパーフライ」について、世界陸連(WA)の新たな規制で使用が禁止されると複数の英メディアが15日に報じたことが背景にある。
午前10時18分現在、前日比117円(7.04%)高の1778円で推移している。一時7.77%高の1790円まで買われた。
問題になっているナイキのシューズは、厚底の中に炭素繊維のプレートを埋め込むことで反発力を高めるよう設計されている。
記録的な高速レースとなった今年の箱根駅伝では8割以上の選手がこのシューズを着用。優勝した青山学院大学の選手も10選手全員が厚底シューズだった。
ナイキにランニングシューズのシェアを奪われる懸念から、年明け6日取引でアシックスは一時5%超下落した。
ミズノ<8022>は小高い。11円(0.41%)高の2698円で取引されている。一時1.56%高となった。
15日の米株市場でナイキ<NKE>は0.13ドル(0.13%)安の102.79ドルで取引を終えた。
厚底が世界を席巻
英紙デーリー・テレグラフの電子版によると、WAの専門家による委員会が検証し、底の厚さに制限を加える規則を設けることを検討している。タイムズやデイリーメールも厚底シューズが禁止となる可能性が高いと報じた。
一方、英紙ガーディアンは部分的な規制はあっても、全面的な禁止はないと伝えている。
厚底シューズは陸上の長距離界を席巻。昨年4月のロンドン・マラソンでは2時間2分37秒の大会新記録で優勝したエリウド・キプチョゲ(ケニア)を含む上位5選手が厚底シューズを着用した。
またキプチョゲは昨年開催された非公式レースで同シューズをはき、史上初めて2時間を切る1時間59分40秒を記録している。
日本の大迫傑も18年10月のシカゴ・マラソンで厚底シューズを着用。2時間5分50秒の日本記録を打ち出した。
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