アシックス株が急落、ナイキの厚底シューズ禁止見送りとの報道
・一時6%超下げる
・世界陸連、31日に見解発表の可能性
29日の東京株式市場でアシックス<7936>が急落。米ナイキの厚底シューズ「ヴェイパーフライ」を世界陸連(WA)が新規制で使用禁止とする可能性があるとされた問題で、英紙ガーディアン(電子版)が29日、WAは全面的な禁止を見送る方針だと伝えた。
午後2時20分現在、前日比74円(4.53%)安の1559円で取引されている。
国内メディアがガーディアンの記事を転電したことで、午後に入り、6.37%安の1529円まで売られた。
複数の英メディアが厚底シューズ使用禁止の可能性を伝えた翌日の16日、アシックスは一時7%超上昇する場面があった。
ただ、その時点でガーディアンはすでに、部分的な規制はあっても全面的な禁止はないと伝えていた。
同紙の新たな記事によると、WAは31日に見解を明らかにする予定。新たな靴の技術の東京五輪後までの一時的な停止や、ヴェイパーフライと競合各社の製品の性能を比較する調査の立ち上げを発表する見通しという。
ヴェイパーフライは厚底の中に炭素繊維のプレートを埋め込むことで反発力を高めるよう設計されている。
記録的な高速レースとなった今年の箱根駅伝では8割以上の選手がこのシューズを着用。優勝した青山学院大学の選手も10選手全員が厚底シューズだった。ナイキにランニングシューズのシェアを奪われる懸念から、年明け6日取引でアシックスは一時5%超下落した。
デサントは高い
ミズノは前日比6円(0.23%)安の2628円で推移している。
一方、デサント<8114>は上昇。前日比17円(0.96%)高の1792円で取引されている。
デサントは薄底であるもののエリートランナー向けにミッドソールにカーボンプレートを入れて推進力を高めたシューズを販売している。
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