豪ドル回復、中国製造業指標が上振れ
・豪ドル、一時2営業日ぶり安値
・中国統計局の製造業PMIは50割れ
2日午後の外国為替市場で豪ドルの対円相場が回復。この日午前に発表となった中国製造業の経済統計が上振れし、中国の景気減速懸念が後退した。
米中貿易戦争が一段と激化したことを受け、豪ドルの対円相場は早朝に71.20円付近まで下落。2営業日ぶりの安値を付けた。しかし、中国製造業統計が堅調な内容となり浮上のきっかけをつかむと、中盤以降、71.50円付近の抵抗線を試す展開となっている。
ニュージーランドドルの対円相場も早朝に66.70円付近まで売られ、5営業日ぶりの安値を付けた。取引中盤以降は67円ちょうど付近の抵抗線を試す展開が続いた。
一方、NZドルの対米ドル相場は、前週末の米国市場で0.62米ドル台後半まで下落。2015年9月以来の安値を付けた。ただ、米国の引けまでに0.63米ドル台を回復すると、週明けのアジア市場では0.63米ドルの節目を挟んでの一進一退なった。
中国製造業PMI
午前10時45分発表となった財新/マークイットの8月の中国製造業購買担当者景気指数 (PMI)は50.4となり、拡大・縮小の節目となる50を上回った。市場の予想は49.8だった。前月は49.9。
ただ、輸出受注指数は連続で50を下回り、18年11月以来の低い水準となった。
財新とは対照的に、中国国家統計局が8月31日発表した8月の製造業PMIは49.5となり、50を下回った。また、前月の49.7から低下した。
AUD/JPY 5分足チャート (出所: IG証券)
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