豪ドル、高値離れる 米中関係の緊張や中銀総裁発言が重し
・対円で一時、2カ月半ぶり71円台
・米大統領、中国のコロナ対策を非難
21日の外国為替市場でオーストラリアドルが円など主要通貨に対し、朝方の高値から下げている。米中関係の緊張の高まりが重しになった。また、オーストラリア準備銀行(中央銀行、RBA)のロウ総裁が、経済の先行きは不確実と述べたことも豪ドルの売り材料だった。
豪ドルの対円相場は、米株式相場が一段高となった日本時間未明に71円の節目を一時上回った。71円台に乗せたのは3月5日以来2カ月半ぶり。その後、朝方にかけて71円付近で高値もち合いとなった。
しかし、午前の取引で70円台半ばに向けて下落。トランプ米大統領が中国の新型コロナウイルス対策などを非難するコメントをツイッターに再度投稿し、米中関係の悪化への警戒感が高まった。
さらに、豪中銀のロウ総裁が同午前11時半に始まったオンラインのパネルディスカッションで、豪経済の先行きは異例なほど不確実であると発言すると、豪ドルは70.50円まで下押された。その後も上値の重い展開が続いている。
総裁は一方で、中銀は依然としてマイナス金利を考慮していないと述べた。マイナス金利については、恩恵をコストが上回ると語った。
総裁はまた、中銀が導入した施策は期待通り機能しているとの見解を示した。
中銀は3月の臨時理事会で政策金利のオフィシャル・キャッシュレートを0.25%引き下げて過去最低の0.25%とし、また3年国債の利回り目標を0.25%に設定した。さらに、中小企業向けの貸し出しを強く後押しするべく、期間3年のファンディング・ファシリティーを設けた。
中銀は量的緩和政策も導入し、豪国債などの購入にこれまでに500億豪ドルを投じている。
豪ドルの対米ドル相場も未明にかけて買われ、3月9日以来初めて0.66米ドル台に乗せた。その後、昼前に0.65米ドル台半ばに下げ、午後は0.65米ドル台後半で小動きとなっている。
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