豪ドル・円が下落、米中通商合意への楽観後退
・リスクオフで円買われる
・10月の財新中国製造業PMI、予想上回る
1日午後の外国為替市場でオーストラリアドルが円など主要通貨に対して下げている。米中通商合意への楽観の後退に伴いリスクオフ・ムードが強まり、豪ドルの上値が抑制される一方、円が買われた。
豪ドルの対円相場は前日のアジアの午後の取引で75.29円付近まで上昇。7月26日以来3カ月ぶりの高値を付けた。しかしその後、中国の高官がトランプ米大統領と長期的な通商合意を締結できるか懐疑的にみているとブルームバーグが伝えたことをきっかけに売られ、1日未明に74.32円付近まで下落した。
日本時間午前10時45分に財新/マークイットが発表した10月の中国製造業購買担当者景気指数(PMI)が予想を上回ると、中国の景気動向に敏感な豪ドルに買いが幾分入り、豪ドルは74.60円付近まで浮上。しかしその後は終日、74円台半ば付近での小動きに終始した。
10月の米雇用統計や米サプライマネジメント協会(ISM)製造業景況感指数などの重要経済指標の発表を今晩に控え、積極的な商いは手控えられた。
豪ドルの対米ドル相場も前日のアジア時間に0.6930米ドル付近まで買われ、7月26日以来の高値を付けた。その後、0.68米ドル台後半まで押し下げられたが、中国製造業PMIの発表後に再度0.69米ドル台に乗せた。
この日は安全資産とされる円が全面的に買われた。米ドルは対円で午前中に107.89円近辺まで下げ、10月11日以来3週間ぶりの安値を付けた。
中国製造業PMI
財新/マークイットが発表した10月の中国製造業PMIは51.7となり、9月の51.4から改善した。市場は51.0への低下を予想していた。
好不況の境目となる50を3カ月連続で上回り、2017年2月以来の高水準となった。生産や新規受注が伸びたことが背景にある。
これに対し、中国国家統計局が前日に発表した10月の製造業PMIは49.3と6カ月連続で50を下回っている。
AUD/JPY 5分足チャート (出所: IG証券)
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