豪ドル下落、必要なら追加利下げ実施との中銀議事要旨受け
・対円で74円下回る
・上海総合指数が3000割る
17日午後の外国為替市場でオーストラリアドルが主要通貨に対して下げている。オーストラリア準備銀行(中央銀行、RBA)がこの日公表した9月3日の理事会の議事要旨で「必要なら追加の金融緩和を行う」との見解が示されており、豪ドル売りが幾分優勢となっている。
豪ドルの対円相場は16日朝のシドニー市場で74円の節目を割り込む場面があったが、17日朝は74.30円付近まで買われた。しかし、日本時間午前10時30分に中銀が議事要旨を公表するとじりじりと値を下げる展開。午後に入り73.90円付近まで下値を模索した。
豪ドルの対米ドル相場も中銀議事要旨の公表後に売られ、9月10日以来支持水準となっていた0.6850米ドルの節目を割り込んだ。
中銀は議事要旨で「成長とインフレの目標を支えるため、必要なら追加の金融緩和を行う」とし、「雇用とインフレの目標達成に向け、長期にわたる低金利を見込むことは理に適う」としている。
さらに「金融政策を検討する際、国内外の動向を評価するだろう」とし、「米中貿易戦争の激化により世界の成長に対する下方向のリスクが高まっている」と表明した。
中銀は3日の会合で政策金利のオフィシャルキャッシュレートを過去最低の1%に据え置いた。
中国株安
17日の中国株式市場で景気減速懸念を受けて売りが優勢となっていることも、中国経済の動向に敏感な豪ドルの売り材料になった。
中国市場の代表的な指標である上海総合指数はこの日、心理的な節目の3000を割り込んだ。午前の終値は前日比30.9128ポイント(1.01%)安の2999.8416。
AUD/JPY 5分足チャート (出所: IG証券)
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