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豪ドル下落、政策金利が過去最低に 中銀は追加緩和姿勢

・政策金利、過去最低の0.75%に
・「景気は転換点」との表現で豪ドル一時上昇

Source: Bloomberg

オーストラリア準備銀行(中央銀行、RBA)が1日の理事会で大方の予想どおりに政策金利を0.75%に引き下げた。中銀は声明で「必要であればさらなる金融緩和を行う用意がある」と表明。外国為替市場では理事会の結果発表後、オーストラリアドルがいったん買われた後に下げに転じた。

中銀は日本時間午後1時半、政策金利の引き下げを発表。オフィシャルキャッシュレートを0.25%引き下げ、過去最低の0.75%とした。

中銀は6月と7月に2会合連続で利下げを実施した後、8月と9月の理事会で金利を据え置いた。

中銀声明

中銀は声明で「2019年上期の経済成長は18年下期を若干上回っており、(景気が)転換点に到達した可能性がある」との見方を表明した。

その一方、「インフレ圧力は依然抑制されており、この状態が当面続く可能性が高い。総合インフレ率も基調インフレ率も2020年にかけて2%弱、21年は2%を若干上回る水準と見込まれる」と前回と同様の見解を表明した。

また「シドニーとメルボルンなどで中古住宅市場の回復の兆しが一層強まっているが、対照的に住宅建設は弱まっており、住宅ローンの伸びは引き続き低い水準にある」とし、「投資家のローン需要は低迷している。住宅ローン金利は過去最低水準にある」との見方を示した。

その上で「完全雇用を実現し、インフレ目標を達成するため、長期にわたる低金利が必要になると予想するのは理にかなう。理事会は労働市場を含む各方面における動向を引き続き監視し、経済の持続的成長や完全雇用、長期にわたるインフレ目標の達成を支えるために必要であれば金融政策をさらに緩和する用意がある」と表明した。

豪ドルの動き

豪ドルの対円相場は朝方から73円付近で小動きとなっていたが、中銀が声明で景気が転換点に達した可能性があるとの見解を示すと73.30円台まで一気に上昇し、9月20日以来の高値を付けた。しかし、中銀が同時に追加緩和の姿勢を示すなか、早々に元の水準まで上げ幅を縮小し、その後は72円台半ば付近まで下げる展開となっている。

豪ドルの対米ドル相場も同様の展開。一時、0.67米ドル台後半まで上昇し9月28日以来の高値を付けたが、その後は0.67米ドル台前半に水準を引き下げている。

AUD/JPY 5分足チャート (出所: IG証券)


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