テラが反発、コロナ治験でメキシコ・イダルゴ州知事が投稿
・知事、幹細胞治療に言及
・株価は一時7.5%高
7日の株式市場でジャスダック上場の創薬ベンチャー、テラ<2191>が反発。メキシコ・イダルゴ州での新型コロナに対する幹細胞治療の臨床試験に関して同州知事がツイートを投稿したことで朝方から買いが優勢となった。
終値は前日比49円(3.86%)高の1320円。前場の初めに7.55%高の1367円まで買われたが、その後一時マイナス圏に沈む場面もあった。
イダルゴ州知事は日本時間早朝、「新型コロナに対する有望な幹細胞治療を通じて、イダルゴ州は日本と協業している」と自身のツイッターに投稿した。
これを受けて、同州での治験が順調に進展していると見る向きが朝方から買いを入れた。
テラは先端医療支援会社のセネジェニックス・ジャパンとメキシコで新型コロナに対する臍帯由来幹細胞と子宮内膜由来幹細胞による治験を実施している。
メキシコでの治験
テラの6月22日付けのリリースによると、子宮内膜由来幹細胞による臨床試験データ(治療群30人、コントロール群15人)の解析は7月末に完了する可能性があるとの報告を臨床試験の責任医師から受けている。
一方、臍帯由来幹細胞による臨床試験の経過については、7月末までの治療終了と8月末までの解析終了の計画の下、引き続き患者登録と臨床試験が進められているとの報告を受けたという。
テラは東京大学医科学研究所を発祥とするバイオベンチャー。免疫の力を使ってがんを治療する独自の技術である樹状細胞ワクチン療法を提供する。
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