カイオムが反発、学術誌に自社の抗体作製技術に関する論文掲載
・論文で有用性を立証
・株価、一時6.7%高
16日の株式市場でマザーズ上場の創薬ベンチャー、カイオム・バイオサイエンス<4583>が3営業日ぶりに反発。同社の抗体作製技術に関する論文が国際的学術誌に掲載されたことが材料になった。
午後2時14分現在、前日比9円(2.51%)高の367円で推移している。一時、6.7%高の382円まで買われた。
15日の取引終了後、カイオムの抗体作製技術「ヒトADLibシステム」について、東京大学大学院総合文化研究科との共同研究の成果が学術雑誌「Cellular & Molecular Immunology」に掲載されたと明らかにした。
ヒトADLibシステムはカイオムの抗体創薬、製薬企業や研究機関との共同研究、さらに創薬支援事業の抗体作製受託において使用されている技術。
論文では東京大学との共同研究でヒトADLibシステムの科学的検証と実用性評価を実施し、抗体創薬開発における有用性を立証しているという。
新型コロナ
カイオムは11日に484円まで上昇し、年初来高値を更新している。日本経済新聞(電子版)が10日、医療スタートアップのイーベックが神戸市立医療センター中央市民病院、および血液検査機器大手シスメックス<6869>と新型コロナウイルスに関する共同研究を始めたと報じたことが買い材料になった。
イーベックは2003年1月設立の北海道大学発バイオベンチャーで、カイオムは15年にイーベックに出資している。
イーベックは4月にすでに新型コロナに感染・治癒した患者の血液中に含まれる抗体を基に完全ヒト型モノクローナル抗体を作製する研究を開始したと明らかにしている。
カイオムの別の出資先で医薬品の開発を行うTrans Chromosomicsも2月に独自の抗体作製技術、および完全ヒト抗体産生動物を活用した新型コロナの治療用のヒト型モノクローナル抗体の作製への着手を発表している。
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