ブラジルレアル、対円で最安値 経済活動停滞と政治不信で
・対ドルでも最安値更新
・ボルソナロ氏、コロナを「ちょっとした風邪」
13日の外国為替市場でブラジルの通貨レアルが対円で18円台前半で取引を終え、ブラジル市場の終値で最安値を付けた。新型コロナウイルスの感染拡大に伴う経済活動の停滞と政治不信がレアル売りを招いている。
対ドルでも5.88レアル台後半の最安値で終えた。レアルは対円、対ドルともに年初来の下落率が3割を超えている。
ブラジル政府は13日、新型コロナウイルスの感染者が約18万9000人超になったと発表。前日のドイツに続きこれでフランスも抜き、世界で6番目となった。累計死者数は1万3000人を超えている。
感染拡大が止まらないなか、同国では多くの州や地方自治体が外出規制を実施。経済活動が停止している。経済への打撃は大きく、国際通貨基金(IMF)は4月、2020年のブラジルの国内総生産(GDP)が5.3%減少すると予想した。
経済への悪影響を和らげるため、ブラジル中央銀行は6日、政策金利の基準金利を0.75%引き下げ、過去最低の年3.00%にすると決定。利下げは7会合連続となる。中銀は追加利下げの可能性も示唆した。
大統領のコロナ軽視
こうしたなか、ボルソナロ大統領の新型コロナへの対応が不十分との見方が広がり、政権への不信感が高まっている。
大統領は新型コロナを「ちょっとした風邪」と呼び、経済活動の早期再開を要求。国民に仕事に復帰するよう呼び掛けている。
さらに今週、大統領が息子を守るために連邦警察長官の人事に介入していることを示す発言を記録したビデオの存在を国内メディアが大きく報じ、大統領への疑念を増大させた。
連邦議員をしている息子には汚職疑惑が発覚していた。大統領による警察人事への介入の違法性を巡り、警察は捜査に着手した。
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