新型肺炎株―カイオム急騰、コロナ治療用医薬に出資先が着手 ユニチャーム続落
・ユニチャーム、SMBC日興が投資判断下げ
・川本産業は2ケタ台の下落率
28日の株式市場でマザーズ上場の創薬ベンチャー、カイオム・バイオサイエンス<4583>が一時ストップ高となった。同社の出資先が新型コロナウイルス治療用の抗体医薬の作製に着手したと発表したことが買い材料だった。一方、ユニ・チャーム<8113>は証券会社の投資判断の引き下げなどで続落した。
カイオムの終値は前日比44円(23.4%)高の232円。値上がり率は全市場でトップ。一時、前日比50円(26.6%)高のストップ高水準の238円まで上昇した。
商いが膨らみ、出来高は全市場で20位となった。マザーズではトップ。
カイオムの出資先で医薬品の開発を行うTrans Chromosomicsは27日、独自の抗体作製技術、および完全ヒト抗体産生動物を活用して新型コロナウイルスの治療用の抗体医薬(ヒト型モノクローナル抗体)の作製に着手したと発表した。
カイオムは2017年2月にTrans Chromosomicsに資本参加した。両社は同年12月に完全ヒト抗体作製に関する共同研究契約を締結している。
ユニ・チャーム
一方、ユニ・チャームは大幅に続落した。終値は244円(6.52%)安の3498円。SMBC日興証券が27日付で、ユニ・チャームの投資判断を引き下げたことが材料視された。
SMBC日興はユニ・チャーム現在の株価は成長期待を十分織り込んでいるとし、投資判断を3段階で最上位の「1」から真ん中の「2」に引き下げた。目標株価も4000円から3400円に下げている。
ユニ・チャーム<8113>は17日に一時、4035円まで上昇し、上場来高値を更新した。高原豪久社長が13日、新型コロナウイルスの感染拡大により、通常の5倍のマスク需要が発生していると発言したことをきっかけに買いが集まった。
新型肺炎関連で注目を集めた2部上場の川本産業<3604>とジャスダック上場の重松製作所<7980>はともに2ケタ台の大幅な下落率となった。
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