アンジェスが大幅高、ワクチン開発関係者の著書で思惑
26日の株式市場でアンジェスが大幅高となった。コロナワクチン開発計画の関係者が著書を本日発売し、一部で思惑買いが広がったもよう。
26日の東京株式市場でマザーズ上場の創薬ベンチャーで新型コロナウイルス感染症ワクチンを開発中のアンジェス<4563>が大幅高となった。ワクチン開発計画の関係者が著書を本日発売し、一部で思惑買いが広がったもよう。
終値は前日比113円(8.05%)高の1517円。一時、9.62%高の1539円まで上昇。3営業日ぶりに終値ベースで1500円の大台を回復した。
出来高は650万株を超え、マザーズで2位につけた。
大阪大学の森下竜一寄附講座教授がこの日、ワクチンの話題を含む著書(共著)を発売し、一部で思惑買いが見られた。アンジェスは森下氏が創業した阪大発企業で、コロナワクチンを阪大と共同開発している。
アンジェスは21日発表のリリースで、6月末から実施しているコロナワクチンの第1/2相臨床試験について、9月上旬から新たに阪大医学部付属病院で行うと明らかにした。
ワクチンとして最適な接種間隔、および接種回数等を検討するための試験と説明している。公募に応じた30人の健康な成人にワクチンを接種してデータを収集するという。
これに先立ち、6月末から大阪市立大学付属病院で行ってきた第1/2相臨床試験を計画通りに終了した。速報結果を10~12月に公表する予定という。
アンジェスが開発しているワクチンを製造するタカラバイオ<4974>は13円(0.45%)高の2928円で引けた。
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