テラがストップ高、関連企業のコロナ研究が補助金事業に採択
・値上がり率28%、東証2位
・都内感染者124人でコロナ銘柄に買い
3日の株式市場でジャスダック上場の創薬ベンチャー、テラ<2191>がストップ高。公益財団法人の京都産業21が手掛ける「新型コロナウイルス感染症対策技術結集補助金」の対象にテラが関連した企業の研究が選定されたことなどが材料視されたもよう。
終値は300円(28.12%)ストップ高の1367円。値上がり率で東証全市場2位となった。
出来高は1130万株を超えた。ジャスダックで4位に相当する。
京都産業21の補助金事業に採択されたのは、Karydo TherapeutiXによる「バーチャル創薬・治験による新型コロナウイルス治療薬の超高速導出」をテーマとした研究。
3日付のKarydoのリリースによると、新型コロナ感染症の治療や重症化の抑制に資する医薬品候補に関するAI等を用いたバーチャル非臨床試験・治験を行い、その結果を国内外の製薬会社等に広く提供することを目的としている。
Karydoはがんなどの疾病の早期診断・早期予防等を実現する技術プラットフォームを開発する。2015年10月の設立時にテラが49%出資していた。
京都産業21による補助金は、治療薬や医療機器の開発・製造、感染者の早期発見や行動把握のサポートなどを目的とする。1件あたり経費の3分の2を最大2000万円まで補助する。
また、東京都の小池百合子知事が午前中、都内の新型コロナの新規感染者が2日連続で100人台に達するとの見通しを示したことで、テラなどのコロナ関連銘柄や衛生製品関連銘柄が買い物色された。午後に入り、人数が124人と明らかになると、一段高となる銘柄もあった。
新型コロナの幹細胞治療
テラがセネジェニックス・ジャパンとメキシコで実施している新型コロナに対する幹細胞治療による臨床試験では、当初の計画である臍帯由来幹細胞に加えて、子宮内膜由来幹細胞が適用されている。
同社は6月22日、子宮内膜由来幹細胞による臨床試験の経過について発表。責任医師を務めるグアダラハラ大学教授から受けた新たな報告として、人工呼吸器に依存する中程度から重度の新型コロナ肺炎患者として登録された患者10人に対して子宮内膜由来幹細胞による治療が実施され、その全員で症状が軽減したことを明らかにした。
子宮内膜由来幹細胞による臨床試験データ(治療群30人、コントロール群15人)の解析は7月末に完了する可能性があるという。
また、臍帯由来幹細胞による臨床試験の経過については、7月末までの治療終了と8月末までの解析終了の計画の下、引き続き患者登録と臨床試験が進められているとの報告を受けたと明らかにしている。
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