アンジェスが一時反発、ワクチン大規模治験の被験者募集開始との思惑で
6日の株式市場でマザーズ銘柄が総じて下げるなか、創薬ベンチャーのアンジェスが一時反発した。新型コロナワクチンの大規模治験の被験者募集が始まったとの思惑が一部で広がった。
6日の株式市場でマザーズ銘柄が総じて下げるなか、創薬ベンチャーのアンジェス<4592>が反発する場面があった。新型コロナウイルス向けワクチンの大規模治験の被験者募集が始まったとの思惑が一部で広がった。
東証マザーズ指数は3日ぶりに反落。前日比12.38(0.99%)安の1243.27で終えた。
アンジェスの終値は3円(0.27%)安の1108円。後場の初めに1.71%安の1092円まで下げた後に一時、プラスに転じた。
この日、ワクチン試験の被験者募集広告が治験情報サイトに掲載された。これを受けて、アンジェスによる新型コロナワクチンが大規模治験の実施に向けて順調に進んでいるとの見方が浮上した。
広告によると、募集の対象は大阪府など6府県の健康な成人男女。実施場所は大阪府、治験薬は注射剤、期間は2020年11月下旬から21年11月下旬までとしている。また、応募に際して新型コロナ感染歴の有無の申告を求めている。
アンジェス創業者で大阪大学寄付講座教授の森下竜一氏は10月下旬の講演で「(より大人数を対象とした)次の段階の臨床試験は、11月ごろから始まる予定だ」と述べていた。
アンジェスはこれまでに行った治験で60人を対象にワクチンを投与した。この結果は年内に公表する予定。
アンジェスが開発するワクチンを製造する1部上場のタカラバイオ<4974>は22円(0.75%)安の2913円で取引を終えた。
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