アンジェスのワクチン治験、無針注射器でも 株価は反発
アンジェスとコロナワクチンの臨床試験を実施している阪大の研究グループが、無針注射器でも治験を行うと発表。23日の株式市場でアンジェスは反発している。
創薬ベンチャーのアンジェス<4563>とコロナ感染症向けのDNAワクチンの臨床試験を実施している大阪大学の研究グループが、無針注射器でも治験を行うと発表した。23日の株式市場でアンジェスは反発している。
時事通信が22日、阪大大学院の中神啓徳教授の話として伝えたところによると、無針注射器は少量の火薬を用いて皮膚の浅い部分にワクチンを送り込む仕組み。化学メーカーのダイセル<4202>と共同開発したという。
この方法で投与量を10分の1程度に抑えられる可能性がある。動物実験では、一般的な注射器による筋肉注射よりも少ない投与量で有効性が確認されたという。
人への使用は初めてで、初期段階の治験として成人を対象に20症例への接種で安全性などを確認する予定。
ダイセルは今春、火薬を駆動力として針を使わずに薬液を特定の組織内に送達する装置「アクトランザラボ」の技術を阪大とアンジェスのワクチン開発プロジェクトに提供すると明らかにしていた。
ワクチンの開発状況
アンジェスと阪大は現在、DNAワクチンの第2/3相臨床試験を実施している。関西と関東の8施設で500症例の被験者への投与により、ワクチンの用法および用量における安全性と免疫原性の評価を行うことが目的。針を用いた従来の接種方式で、接種の期間は2021年3月ごろまでとしている。
500症例の第2/3相臨床試験の後、発症予防効果を検証するための第3相臨床試験を21年以降に実施する予定。第3相臨床試験は、海外を含む感染が流行している地域も視野に入れ、1万~数万人規模を想定している。
60症例を対象にワクチンを投与した第1/2相試験における有効性としての免疫原性の分析結果は、データが揃い次第発表するという。
午前9時47分現在、アンジェスは前日比7円(0.57%)高の1227円で推移している。ダイセルは1円(0.14%)高の733円。
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