アエリアが大幅続落、スマホゲーム「CUE!」配信日の発表後
・「CUE!」、25日に配信開始
・「A3!」は中国で配信へ
11日の株式市場でジャスダック上場のオンラインゲーム運営会社アエリア<3758>が大幅続落。子会社が開発するスマホ向けゲーム「CUE！」の配信日が正式に発表され、それまでの思惑買いから一転して利益確定売りが優勢となっている。
前場終値は前日比112円（8.93％）安の1142円。一時、9.73％安の1132円まで売られた。
アエリアの連結子会社リベル・エンタテインメントは10日、「CUE!」を25日から配信すると発表した。同タイトルは次世代声優育成ゲームで、6月に開始した事前登録は25万人を突破した。
一部アイテム課金制の同タイトルの配信日が決まり、業績寄与への思惑からアエリアは10日の取引で一時買いが優勢になり、前日比0.95％高の1272円まで上昇する場面があった。ただ、今年秋に提供を始めるとの事前発表を株価がすでに織り込んでいたこともあり、引けまでにマイナス圏に沈んだ。
この日は10日の流れを引き継ぎ、ほぼ終日下げ幅を広げる展開となっている。
ゲームタイトル
プレスリリースによると、同タイトルは小規模な声優事務所での新人声優の奮闘を楽しむゲームで、プレーヤーが新人のマネージャーになる。ストーリーは全編、新人女性声優陣によるフルボイスで、ゲームの展開とともに声優の育成を進める。
リベル・エンタテインメントが配信する役者育成ゲーム「A3!」や海戦ゲーム「蒼焔の艦隊」が好評を博すなか、アエリアは8月に19年12月期営業利益見通しを当初の22億円から32億円に大幅に引き上げた。前期の18億7600万円からは70.58％増となる。
これらのゲームタイトルの人気を背景に株価は9月27日、1347円の年初来高値を付けた。現在、「A3!」は中国での配信を控えている。
この日は他の主要スマホゲーム銘柄も低調。前場終値は1部上場のKLab<3656>が44円（4.29％）安の982円、コロプラ<3668>が14円（0.88％）安の1585円。
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