デサント株急伸、薄底のカーボンプレート搭載シューズに関心 ナイキ厚底禁止報道で
・ミッドソールにカーボンプレート
・「直前の変更は選手にとって厳しい」と五輪相
17日前場の東京株式市場でスポーツ用品のデサント<8114>が急反発。米ナイキの厚底シューズ「ヴェイパーフライ」について、世界陸連(WA)の新たな規制で使用が禁止されるとの報道を受け、薄底であるもののナイキのシュ-ズと同様にカーボンプレートを使用したシューズを販売するデサントが注目を集めた。
前場終値は前日比74円(3.74%)高の2051円。一時4.81%高の2072円まで買われた。
デサントは2019年12月、エリートランナー向けにミッドソールにカーボンプレートを入れて推進力を高めた薄底の中長距離用モデル「ゲンテン-EL」を発売した。
カーボンプレートはナイキの厚底シューズにも使用されている。
デサントはほかにフルマラソン3時間前後のランナー向け、および市民ランナー向けにも「ゲンテン」シリーズを提供する。エリートランナー向けも含め、いずれもアウトソールに強度炭素素材「グラフェン」が使用されている。
デサントは12年にランニングシューズ市場に参入したが、他社との差別化を図れずにその後撤退。「ゲンテン」シリーズで再参入した。
前日に大幅高となったアシックス<7936>も堅調。14円(0.82%)高の1717円で前場を終えた。
五輪相が懸念
英紙デーリー・テレグラフ(電子版)は15日付で、WAの専門家による委員会がヴェイパーフライを検証し、底の厚さに制限を加える規則を設けることを検討していると伝えた。タイムズやデイリーメールも厚底シューズが禁止となる可能性が高いと報じている。
記録的な高速レースとなった今年の箱根駅伝では8割以上の選手がこのシューズを着用。優勝した青山学院大学の選手も10選手全員が厚底シューズだった。
ナイキの厚底シューズが禁止される可能性があることについて、橋本聖子五輪担当相は17日午前の閣議後記者会見で「4年に1度の大事な五輪の直前に変更というのは選手にとって厳しいのではないか。できる限り選手が戸惑わないような決定をしてほしい」と述べた。
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