アンジェスに高血圧DNAワクチン関連特許、米国で
・国内では6月に特許取得
・コロナワクチン治験、6月末に着手
マザーズ上場の創薬ベンチャー、アンジェス<4563>が2日、開発中の高血圧DNAワクチンが日本に続き米国でも特許を取得したと発表した。
アンジェスが午後1時に発表したリリースによると、血圧上昇作用を持つ体内物質「アンジオテンシンⅡ」を巡る特許(発明の名称:DNA−ペプチド併用ワクチン)が、米国特許商標庁の公報に記載された。
この高血圧DNAワクチンは、アンジオテンシンⅡに対する抗体を体内で作り出すことで高血圧を治療する。
アンジェスは6月11日に国内での特許取得を発表している。
高血圧DNAワクチン開発は、アンジェスと大阪大学(臨床遺伝子治療学・健康発達医学)が保有するプラスミドDNA製品の開発実績に基づいて行われている。同様の製法が、現在開発を進めている新型コロナウイルス向けのDNAワクチンにも使用されている。
アンジェスは阪大発のバイオ企業。
株価は下げ幅縮小
米国での特許取得の発表後、アンジェスの株価は下げ幅を縮小する展開。午後2時13分現在、前日比155円(7.58%)安の1889円で推移している。
出来高は現時点で4110万株を突破している。東証全市場で6位、マザーズではトップの水準。
アンジェス株は6月26日に年初来高値となる2492円まで買われていた。コロナウイルス向けワクチンの国内初となる臨床試験への着手を控え、市場に期待感が膨らんだ。
しかし、30日に治験開始を発表すると材料出尽くし感から急落。この日の午前に1659円を付けた。年初来高値からの下落率は33%超に及ぶ。
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