【新型コロナ】富士フイルムが続伸、アビガンの臨床試験開始へ
・中国がアビガンの臨床研究で有効性確認
・マスク銘柄は安い
31日の東京株式市場で富士フイルムホールディングス<4901>は3日続伸。抗インフルエンザ薬「アビガン」で新型コロナウイルスを治療する臨床試験を31日から始めると伝わった。
富士フイルムの終値は119円(2.24%)高の5439円。一時6.56%高の5669円まで買われた。
日本経済新聞(電子版)が30日夜に伝えた。国内では医師が主導する研究的な投与はあるものの、治療薬として正式に承認されるためには企業による臨床試験が必要になる。
臨床試験は通常は半年近くかかるとされるが、記事によると今回はより短い期間で承認される可能性もある。100人規模で富士フイルム子会社の富士フイルム富山化学が試験を始める。
これに先立ち中国政府が17日、アビガンの新型コロナウイルスへの有効性を臨床研究で確認したと発表している。
中国・湖北省武漢市と広東省深セン市の病院で計200人の患者を対象に行われた臨床試験は、投与した患者の方が短期間に陽性から陰性になり、肺炎症状なども改善した。中国政府はアビガンを医療現場の治療に使うよう正式に推薦する方針と伝えられた。
富士フイルムの株価は2月25日に5890円まで上昇し、上場来高値を更新。厚生労働省が同月22日、新型コロナウイルスによる肺炎患者を対象に、アビガンを投与すると明らかにしたことが買いを呼んだ。
また加藤勝信厚労相が同月22日、日本国内の医療機関でアビガンの投与を開始したと述べている。
アビガンは富山化学工業(現富士フイルム富山化学)が開発した。
マスク銘柄に売り
先週後半以降に買いを集めた一部のマスク銘柄に利益確定とみられる売りが出ている。
ジャスダックに上場する防毒マスクの2大メーカーの興研<7963>と重松製作所<7980>はともに大幅に下げた。
興研は続落。304円(11.47%)安の2346円で取引を終えた。重松製作所は反落し、146円(8.73%)安の1527円で引けた。
興研は26と27日にストップ高で引けており、その後、重松製作所に先んじて30日に下げに転じた。一方、重松製作所はこの両日に加えて30日もストップ高となっていた。
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