アイロムGが一時12%高、コロナワクチンの非臨床試験を開始
・製造予定のワクチン候補すべてに承認
・株価、2週間ぶり高値
29日前場の東京株式市場で治験支援大手のアイロムグループ<2372>が大幅に反発している。新型コロナウイルスのワクチン候補の製造が完了し、非臨床試験を開始したと発表したことが材料視されている。
午前10時現在、前週末比210円(6.9%)高の3255円で推移している。
一時、11.99%高の3410円まで買われ、約2週間ぶりの高値を付けた。ただ、その後は利益確定の売りに押されている。
11日に3870円の年初来高値を付けたが、その後は他のワクチン銘柄に投資家の関心が移るなか、25日に2896円まで売られていた。
アイロムは26日発表のリリースで、全額出資子会社IDファーマが開発を進めているワクチン候補について、文部科学省により3月19日に第二種使用等拡散防止措置確認が承認されたワクチンについて、製造が完了し、日本国内で非臨床試験を開始したと明らかにした
ヒトで行う臨床試験へと進むために必要な非臨床試験では、動物を用いて薬効薬理作用、生体内での動態、有害な作用などを調べ、有効性と安全性を評価・証明する。
また、これとは別に文科省に申請した4つのワクチン候補群についても承認を受けたと発表。これにより、IDファーマが製造する予定のすべてのワクチン候補が同省の承認を受けたという。
第二種使用等拡散防止措置確認申請は、ワクチンの製造に際して「遺伝子組換え生物等の使用等の規制による生物の多様性の確保に関する法律(略称「カルタヘナ法」)」の規定により必要となる申請。
AMED事業
アイロムは5月20日、国立研究開発法人日本医療研究開発機構(AMED)が公募する「令和2年度 創薬支援推進事業・新型コロナウイルス感染症に対するワクチン開発」に、IDファーマのコロナワクチン開発が研究開発課題として採択されたと明らかにした。
これにより交付される研究開発費は1億2400万円。
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