ソフトバンクGが一時3.5%安、ウィーワークに1兆円支援
・ウィーの経営権取得へ
・クラウレ氏を会長に
23日の東京株式市場でソフトバンクグループ<9984>が大幅続落。米シェアオフィス大手のウィーワークを運営するウィーカンパニーが現地時間22日、筆頭株主のソフトバンクGから総額で最大95億ドル(約1兆円)の金融支援を受け入れると発表したことが材料になった。ソフトバンクGはウィーカンパニーの経営権を取得する。
ソフトバンクGの終値は前営業日比108円(2.51%)安の4190円。
ウィーカンパニーが支援を受け入れると伝わった午前11時前に株価は3.51%安の4147円の安値を付けた。
ソフトバンクGは当初、ウィーワークのIPO(新規株式公開)で利益を得るとみられていたが、実際にはこれとは逆に経営再建へ追加の支援を余儀なくされる格好となった。IPOは9月に撤回された。
発表によると、ソフトバンクGはウィーカンパニーに対し、新たに50億ドルを貸し付ける。また、30億ドルを上限として既存株主や従業員からのウィーカンパニー株の公開買い付け(TOB)を実施し、さらに2020年4月に期限を迎える新株予約権(ワラント)の形で15億ドル出資するこれまでの計画を進める。
ソフトバンクGのマルセロ・クラウレ副社長をウィーカンパニーの会長として派遣し、再建を主導する考え。現会長で創業者のアダム・ニューマン氏は取締役を退任する方針だ。
ウィー評価額、年初から83%減
ウィーカンパニーに対し、ソフトバンクグループは「ソフトバンク・ビジョン・ファンド」を通じて累計約106億ドルを出資しており、株式のおよそ3分の1を保有している。
新たな支援によりウィーカンパニーへの出資比率は約80%に高まる。一方、議決権は過半数を占めず、連結子会社にはしない方針という。
19年1月の直近の資金調達ラウンドにおけるウィーカンパニーの推定企業価値は470億ドルだった。米メディアによると、現在は83%減の約80億ドル。
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