ソフトバンクG株が小幅高、ウィーワーク従業員2割削減を好感
・世界で約2400人を削減
・三菱UFJ、ソフトバンクGへの融資断るとの報道
22日の東京株式市場でソフトバンクグループ<9984>が小幅高で引けた。経営難に陥っている出資先の米シェアオフィス大手「ウィーワーク」を運営するウィーカンパニーが21日、世界で約2400人の人員削減を進めていると発表したことが買い材料となった。
一方、三菱UFJフィナンシャル・グループ(MUFG)<8306>がソフトバンクGへの新規融資を断る可能性が高いと伝わったことで上値は抑えられた。
ソフトバンクGの終値は前日比2円(0.05%)高の4154円。
ウィーの従業員数は関連会社を除き、6月30日時点で1万2500人。このうち20%近くが削減の対象になる。人員削減は数週間前から始まっているという。ただ、日本の従業員は削減対象に含まずに雇用を継続するとされている。
事業の収益性やずさんな企業統治に対する懸念が高まるなか、ウィーの上場計画は9月に延期に追い込まれ、結果、資金繰りが悪化。大株主のソフトバンクGから1兆円規模の追加の金融支援の受け入れを10月に決めている。これにより、ソフトバンクGの出資比率は約80%に高まる。
支援の一環として、共同創業者のアダム・ニューマン氏が取締役会から退いた。
ウィーが今月に入り、投資家向けに開示した資料によると、7~9月期の最終赤字は12億5000万ドルで、赤字額は前年同期の約5億ドルから大きく膨らんだ。7~9月期のオフィスの平均稼働率は79%となり、前四半期比で3ポイント低下した。
メガバンクの融資の行方
一方、英紙フィナンシャル・タイムズ(FT)は21日、MUFGがウィー救済パッケージのためのソフトバンクGへの新規融資を断る可能性が高いと報じた。
三井住友フィナンシャルグループ<8316>も同様に融資を望んでいないとされた。
みずほフィナンシャルグループ<8411>傘下のみずほ銀行は3000億円規模の融資を行う方向で調整を進めていると伝わっており、当初はメガバンクの残る2行も同水準の融資を行うとみられていた。
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